「勉強しなさい」と言わなくても勉強するようになる 10のコーチングテクニックと実践

子供が自ら勉強するようになる、コーチングの極意。学習塾の経営コンサルタントが教えます。

1.言わない、と決心する

声かけでまず重要なのは、この言葉は絶対に言わないと決めることです。絶対に言わないのです。言ったら負けのゲームと一緒です。これは夫婦間でやってもいいと思いますよ。どちらかがわが子に「勉強しなさい」と言ったら罰金など、楽しいじゃないですか。両親が楽しそうだと子供も安心しますからね。まさか、自分のことで親がお金を賭けているなんて思いもしないでしょうが…。

話がずれていきそうなので、戻します。このブログを読んでくれるということは、自分の「勉強しなさい」という言葉に嫌気がさしていますね。それはとてもいい状態ですよ。嫌気がさしていればいるほど、この言葉を使わない、という決心は強くなりますから。

 

だから、「勉強しなさい」とはもう絶対に言わない、と決心してください

 

さぁ、そうしたら考えなければなりませんよ。わが子は夕飯の後にテレビを見て大口を開けて笑っていますよ。何と言いますか?

たとえば、「テレビ見てないで部屋に行って勉強でもしたら?」とか「宿題終わったの?」と言いましょうか。

わが子は素直に「はーい」と言って部屋に行ったと思ったら、パソコンで動画を見ているかもしれませんね。それに気づいてしまったら、もう我慢の限界ですね。「動画見てるならテレビ見てるのと何も変わってないでしょ!私が言いたいことを何もわかってないのね!いいから勉強しなさい!」

あ、言っちゃった。という感じですよね。

 

コーチングに慣れていくには想像力が必要です。この言葉をかけたら、この子はどう動くだろう、どう思うだろうというのを予測しながら自分の言葉を考えなければなりません。

コーチングは難しい」と思われるのはここなのです。

慣れるまでは想像しながら実践していかなければならないのです。でも、落ち着いて考えれば、当たり前のことなのです。

 

こう言えばだれでも思うように動いてくれるという魔法の言葉はありません。

コーチングは魔法ではないのです。

 

このような失敗を繰り返しながら慣れていけばいいのです。

ここで必要だったのは、言わないという決心をもっと強くすること。自分の声かけでこの子にどういう行動をさせたいのかという目標を持つことです。

 

わが子に自ら自分の部屋に入って勉強するようになってもらう、という目標を持ち、「勉強しなさい。」は絶対に言わないというルールがあれば、あとは手段をどうするかです。たとえば、物理的に手を引っ張って連れていく、怒って強制的に連れていくなど手段は考えられます。でも、それでは自ら勉強するという目標を達成できません。あくまで「自ら」ですからね。

 

とりあえず、第一段階は、絶対に言わない言葉を決めること、ができればよしです。

 

こころの処方箋 (新潮文庫)

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 コーチングは心理学を応用する必要があります。私が最初に心理学やコーチングに興味を持ったきっかけとなった本です。コーチングを理解しようという人でなくても必読の一冊です。