読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「勉強しなさい」と言わなくても勉強するようになる 10のコーチングテクニックと実践

子供が自ら勉強するようになる、コーチングの極意。学習塾の経営コンサルタントが教えます。

2.目標を決める

コーチングで大事なのは、このコーチングによって、相手をどのようにしたいのか、です。こちらの希望通りに動いてもらうことが「目標」です

その目標を立てないことには手段も思いつかないのです。たとえば、陸上短距離の選手なら、100メートル10秒という目標があります。野球チームなら全国優勝でしょうか。仕事なら、この契約を確実に勝ち取る、のような目標です。何でもいいのです。大きくても小さくてもいいのです。ただし、現実的に自分がイメージできる目標にしてください。しかも具体的にイメージできなければなりません。陸上選手なら、10秒をクリアし、競技場の大歓声、テレビや新聞のインタビューなど具体的にイメージできなければなりません。私は陸上をやったことがないので、具体的にクリアした時のイメージができません。だから私には10秒で走ることはできません。

だから目標は身近で小さなほうがいいと昔から言うのでしょうね。契約を勝ち取るという目標はイメージできますよね。以前に勝ち取った経験があればなおさらです。そういうときは確実に目標達成できます。

ここでは、「勉強しなさい」と言わなくても、子供が自発的に勉強する状態を作り出すことが目標です。

さぁ、イメージしてください。わが子が学校から帰ってきたら、「今日は学校で宿題が出て、夜ごはんまでは部屋で勉強してる。」と言って部屋に入っていく姿を。ちゃんとやっているかどうか確認するために、おやつを持って部屋に入ったら、真剣な表情で勉強机に向かっている姿を。もしかしたらお母さんは仕事中かもしれません。ちょっと帰りが遅れると電話したとき、「今何してたの?」と聞いたら「勉強してたよ。」と返ってくる様子を

イメージできれば、目標設定は完了です。

 

みなさんは、会社などで研修を受けているかもしれません。仕事に必ず目標数値がある仕事をされているかもしれません。私も目標数値のある仕事をしてきました。目標の重要性という研修も受けました。そんな研修を実施するくせに、その会社は上から目標が自動的におろされてくるものでしたが…。多くの企業では目標数値の設定は上からというのが多いのではないでしょうか。上からおろされた目標をモチベーションにするのはなかなかきついです。私自身、目標をおろされても、結局は自分が改めて目標を設定し、もしくは先に設定し、そこに向けてまい進する仕事の仕方でした。上からの目標は完全無視でした。もちろん、私は会社以上の目標を自分のモチベーションとして設定しておりました。しかし、会社が設定した目標すらもクリアできない時もありました。クリアできるときとできない時の違いは何かと考えたとき、自分のやる気の問題だと気付いたのです。ではどうしてやる気が出ないのか、与えられた目標では、意味がないのです。自分で明確にイメージして決めた目標でないと、やる気にはならないのです。

 

 

 

 

1.言わない、と決心する

声かけでまず重要なのは、この言葉は絶対に言わないと決めることです。絶対に言わないのです。言ったら負けのゲームと一緒です。これは夫婦間でやってもいいと思いますよ。どちらかがわが子に「勉強しなさい」と言ったら罰金など、楽しいじゃないですか。両親が楽しそうだと子供も安心しますからね。まさか、自分のことで親がお金を賭けているなんて思いもしないでしょうが…。

話がずれていきそうなので、戻します。このブログを読んでくれるということは、自分の「勉強しなさい」という言葉に嫌気がさしていますね。それはとてもいい状態ですよ。嫌気がさしていればいるほど、この言葉を使わない、という決心は強くなりますから。

 

だから、「勉強しなさい」とはもう絶対に言わない、と決心してください

 

さぁ、そうしたら考えなければなりませんよ。わが子は夕飯の後にテレビを見て大口を開けて笑っていますよ。何と言いますか?

たとえば、「テレビ見てないで部屋に行って勉強でもしたら?」とか「宿題終わったの?」と言いましょうか。

わが子は素直に「はーい」と言って部屋に行ったと思ったら、パソコンで動画を見ているかもしれませんね。それに気づいてしまったら、もう我慢の限界ですね。「動画見てるならテレビ見てるのと何も変わってないでしょ!私が言いたいことを何もわかってないのね!いいから勉強しなさい!」

あ、言っちゃった。という感じですよね。

 

コーチングに慣れていくには想像力が必要です。この言葉をかけたら、この子はどう動くだろう、どう思うだろうというのを予測しながら自分の言葉を考えなければなりません。

コーチングは難しい」と思われるのはここなのです。

慣れるまでは想像しながら実践していかなければならないのです。でも、落ち着いて考えれば、当たり前のことなのです。

 

こう言えばだれでも思うように動いてくれるという魔法の言葉はありません。

コーチングは魔法ではないのです。

 

このような失敗を繰り返しながら慣れていけばいいのです。

ここで必要だったのは、言わないという決心をもっと強くすること。自分の声かけでこの子にどういう行動をさせたいのかという目標を持つことです。

 

わが子に自ら自分の部屋に入って勉強するようになってもらう、という目標を持ち、「勉強しなさい。」は絶対に言わないというルールがあれば、あとは手段をどうするかです。たとえば、物理的に手を引っ張って連れていく、怒って強制的に連れていくなど手段は考えられます。でも、それでは自ら勉強するという目標を達成できません。あくまで「自ら」ですからね。

 

とりあえず、第一段階は、絶対に言わない言葉を決めること、ができればよしです。

 

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)

 

 コーチングは心理学を応用する必要があります。私が最初に心理学やコーチングに興味を持ったきっかけとなった本です。コーチングを理解しようという人でなくても必読の一冊です。

「勉強しなさい」

わが子にこんな言葉を毎日のように言っていませんか?言いたくないのに言ってしまいますね。でも、自分が子どもだったとき、こう言われると嫌だったと思います。いや、言われなかったよという方もいるでしょう。そんな私も言われた記憶がありません。ただ、今考えると、うまく勉強する方向に持って行かれたのかなとは思いますが…多くの保護者の方が、「勉強しなさい」とか「ちゃんと勉強してるの?」とか言ってしまっていると思います。私は20年以上学習塾に携わっていますが、怒りにまかせて、もしくは怒っているふりをして、生徒に「勉強しなさい」と言うことはありません。怒らずに、静かに、勉強しないとこんなにひどいことになるという脅しもすることはありません。それでも生徒を勉強する方向に持っていくことはできます。声かけと対話だけです。もちろん、中学生ぐらいだと反抗期なので、お父さんお母さんとケンカすることは重要です。成長する過程で大事なことです。だから、勉強についてケンカになることもあるでしょう。しかし、顔を合わせればケンカしているという状況では対話ができなくなるので、ある程度に抑えましょう。ケンカをしながらもコーチングテクニックで前向きに持って行くようにしましょう。そのほうが精神衛生上いいですし、自ら考え、自ら行動できる大人に成長していきます。

 

聞いたことありませんか?

弱小野球チームが、練習時間を削って倉庫の掃除を毎日していたら、強豪になったという話。そんなのウソでしょと思うかもしれません。もちろんそれだけが強豪になった理由ではないでしょう。しかし、自分の課題を自分で見つけ、自分で解決できる人になっていけば、それがチームのメンバーであれば、そのチームは強くなると思いませんか?いつもお子さんと勉強のことでケンカになっているお父さん、「こんなのもわからないのか」「なんでこんなに教えてるのにわからないんだ」と思っているお父さん、会社で、この人は仕事のできる人だなと思う人を思い浮かべてください。その人のデスクはいつもきれいじゃないですか?約束の時間に遅刻しないですよね?目標達成できなくて人のせいにしますか?

「勉強しなさい」「友達の○○ちゃんは毎日2時間勉強してるのに、あなたはどうして勉強しないの?」とお子様とケンカをしているお母さん、ママ友の中で、この人は良い子育てができているなと思う人を思い浮かべてください。その人の家の玄関は靴がそろっていませんか?わが子のぐちを言っているのを聞いたことがありますか?

50歳を過ぎても現役のサッカー選手である三浦知良選手は誰に対してでもフランクに話しかけて、みんなから愛されていますね。

 

仕事も私生活もスポーツも勉強と同じです。その人の持つセンスが明暗の分かれ目なのです。勉強に才能はありますか?勉強はするかしないかで差が出るものであって、できるかできないかではないのです。もちろん理解力の問題でスピードの差はそれぞれありますが、才能の差ではありません。スポーツ選手も科学者も、才能のおかげで今の自分があるなんてことを言っている人は見たことがありません。そう思っている人はいるかもしれませんし、本当に天才は存在するのかもしれません。そんな人はこのブログを読むことはないでしょう。学習塾について深く考えることもないでしょう。

 

さて、これから、コーチングということを一緒に学んでいきます。たくさん本も出ていますし、研修やセミナーでも聞いたことがあると思います。私は、私自身の経験や他の人を見て身につけたものです。それを今理論化しようという試みなので、一緒に考えていくというスタンスで読んでくださいね。